骨盤、背骨、肩甲骨は体の土台であり、これらの歪みは全身のバランスを崩します。
歪みによって特定の筋肉に過剰な負担がかかり、筋肉が緊張し硬くなります。
筋肉の緊張は血行不良を引き起こし、疲労物質が蓄積することで痛みが生じます。
また、神経が圧迫されることで、痛みやしびれなどの症状が現れることもあります。

デスクワークでは、長時間同じ姿勢を続けることで、特定の筋肉が常に緊張し、反対側の筋肉は弛緩した状態になります。
これにより、猫背、巻き肩、ストレートネックといった姿勢の歪みが生じます。

【 猫背とは 】
　背中が丸まり、肩が内側に入った状態。
【 巻き肩とは 】
　肩が内側に巻き込まれた状態。
【 ストレートネック とは】
　首の自然なカーブが失われ、首が真っ直ぐになった状態。

これらの歪みは、肩こり・腰痛だけでなく、頭痛、眼精疲労、呼吸の浅さなど、様々な不調を引き起こす可能性があります。

長時間同じ姿勢でいると、筋肉が硬くなり、血行が悪くなります。
血行不良は、筋肉への酸素や栄養の供給を妨げ、疲労物質の蓄積を促します。
また、関節の可動域が制限され、柔軟性が低下します。
これらの状態が続くと、慢性的な肩こり・腰痛につながります。
そのため、一時間毎に数分でも良いので休憩を取り、軽く体を動かすことが大切です。

パソコンやスマホの画面を長時間見続けると、首や肩の筋肉が緊張し、ストレートネックや巻き肩になりやすくなります。
キーボードやマウスの操作も、手首や腕、肩に負担をかけます。
特に、画面の位置が低いと、首が前に突き出し、首や肩への負担が増大します。
正しい姿勢を保ち、画面の位置やキーボード・マウスの配置を見直すことが重要です。

オフィスでは、椅子に座ったままできるストレッチや、立ったままできるエクササイズが効果的です。
肩甲骨周りの筋肉をほぐすストレッチや、首や肩の筋肉を伸ばすストレッチ、腰回りの筋肉をほぐすエクササイズなどを紹介します。
定期的に行うことで、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進できます。

自宅では、ストレッチポールやテニスボールを使った筋膜リリースがおすすめです。

【 筋膜リリースとは 】
　筋肉を覆う筋膜の緊張をほぐすことで、筋肉の柔軟性を高め、血行を改善します。

入浴や睡眠も、筋肉の緊張を緩和し、疲労回復を促す効果があります。
質の高い睡眠や、湯船に浸かる事は筋肉の緊張を緩和することにとても効果的です。

整体院では、専門的な知識と技術を持った整体師が、体の歪みを評価し、適切な施術を行います。
手技による施術や、骨盤矯正、姿勢矯正など、様々な方法で体の歪みを整えます。
体の状態に合わせたオーダーメイドの施術を受けることで、根本的な改善が期待できます。

整体師は、施術だけでなく、日常生活で気を付けるべき姿勢や動作、セルフケアの方法などもアドバイスします。
定期的な体のメンテナンスや、姿勢改善のための習慣を身につけることで、肩こり・腰痛の予防につながります。

椅子の高さや位置、モニターの位置、キーボードやマウスの配置などを見直し、体に負担のかからない環境を整えましょう。
椅子の高さは、足の裏が床にしっかりと着くように調整し、モニターは目線の高さに合わせます。
キーボードやマウスは、体の中心に配置し、手首が自然な角度になるようにします。

整体での根本改善と、日々のセルフケアを組み合わせることで、より効果的に肩こり・腰痛を予防できます。
定期的な整体でのメンテナンスと、オフィスや自宅でのセルフケアを習慣化し、快適なデスクワーク生活を送りましょう。